やぎさんよもやま話1~お婆なヤギの話~お婆なヤギの話我が園には14歳のおばあちゃんヤギがいる。 今いるヤギの中では最高齢。 さすがに噛む力が弱くなってきて切り乾草をあたえるようになってはや幾星霜。 でもまだまだ元気。 よせばいいのにまだやってくる発情期。 もう無理だろう、と思うのだが うべえ~とせつなそうなハスキーボイスで鳴く、 しっぽを振る、 オスにお尻を向ける! (ただし去勢済み) す、すごすぎる、おばばパワー…。 彼女は現在ひとり部屋。 冷暖房完備、寝ワラ付。 かなり優雅な暮らしだ。 うらやましすぎる。 日中は若いやぎたちから離れ、遠くからヤギ社会を見つめる。 権力からは程遠く、 わしゃもう知らん、とばかり。 日なたを転々とし時々接客をする。 なかなかいい生活だ。 噛む力が弱くなったとはいえまだ歯は全部あるし きちんと反芻もする。 乳腺炎もほとんど治った!すごい! 今のところ特に悪いところもなさそうだし、 がんばって冬を越して目指せ15歳! 彼女には是非、長寿記録をだしていただきたい。 ちなみにわが園でのヤギ最高齢記録は15歳とちょっと。 彼女のお母さんだ。 お母さんのときは暖房設備が貧相で寒さで逝ってしまったようなものなので、 今回はきちんと越冬させて暖かな春を一緒にむかえたい。 2003年 12月 20日 (土)の日記より 追記:現在彼女は16歳の長寿記録を出し動物園で現役接客ヤギとして頑張っている (2006年1月20日現在) |